マニュアルモードは「本物の写真家」の証のように扱われがちで、そのせいで多くの初心者が準備が整う前に切り替え、結果的にオートモードより悪い写真を撮ってしまうことがあります。マニュアルモードが実際に何を変えているのかを理解すれば、うまく使いこなせるようになり、そもそもそのカットには適さない場面も見分けられるようになります。
マニュアルモードが実際にしていること
オートモードでは、カメラが内蔵の測光システムに基づいて絞り・シャッタースピード・ISOを自動で決め、光が変わるたびにこの3つを毎回計算し直します。マニュアルモードでは、この3つを自分で設定し、カメラの測光計が何を示そうと変更するまでそのまま維持されます。違いはこれだけです。マニュアルはオートにはない隠れた機能を使えるようにするものではなく、カメラが設定を上書きする権限を取り上げるだけなのです。
これが最も重要になるのは、カメラの自動判断と自分の意図が食い違う場面です。逆光の被写体、非常に明るい部分と非常に暗い部分が同居するシーン、あるいはタイムラプスやパノラマのように複数のカットで露出を全く同じに保ちたい撮影では、オートの絶え間ない再計算がむしろ邪魔になり、マニュアルの安定性が有利に働きます。
3つの設定を理にかなった順序で決める
唯一絶対の順序があるわけではありませんが、次の手順はほとんどの状況でうまく機能し、3つの設定を一度に触って何が何を変えたか分からなくなるという初心者にありがちなミスを避けられます。
1. まず絞り。 絞りは被写界深度を決め、それは撮影における最初の創作上の判断であることが多いためです——背景をぼかしたいポートレートなら開放気味、前景から奥までシャープに写したい風景なら絞り込む、というように。
2. 次にシャッタースピード。 何を止め、何をぼかしたいかによって決まります。動く被写体なら速いシャッターが必要で、三脚に固定した静止した撮影なら遅くても構わず、意図的にぼかしたい滝や光跡なら意図的に遅いシャッターが必要です。
3. 最後にISO。 絞りとシャッタースピードを創作上の判断で固定した後、露出を適正に持っていくための調整として使います。低い値から始め、最初の2つの設定が強いる分だけ上げていきます。
各設定を決めるたびに、カメラの露出計(ファインダーやLCDに表示される目盛り)を確認してください。今の組み合わせがカメラの考える適正露出からどれだけ離れているかを教えてくれ、あえて意図的に外す場合でも役立つ情報です。
正直オートや半自動モードの方が良い場合
マニュアルモードが常に優れているわけではありません。光が絶えず変化し、カット間で再測光する時間がない速い展開の状況——ストリートスナップ、子供の誕生日会、動きの速いイベント——では、オートや半自動モード(絞りを自分で決めカメラがシャッタースピードを決める絞り優先、またはその逆のシャッター優先)の方が、変化するシーンを手動で追いかけようとするよりも多くのカットを正しい露出に保ってくれます。多くのプロの写真家が仕事の大部分を絞り優先で撮るのは、残り2つの要素については創作上のコントロールを保ちながら、速い展開の状況から変数を1つ取り除けるからです。
実践的な練習方法
静止した被写体と一定の光といった、落ち着いてコントロールできる環境でカメラをマニュアルに設定し、上記の3ステップの順序を、3つの設定を調整することが段階を踏んで考えるものではなく自然にできるようになるまで練習してください。この体の感覚が身につくと、マニュアルモードはもはやオートより時間のかかるモードではなく、カメラが推測した写真ではなく自分が意図した写真そのものを正確に得られるモードになります。