このツールについて
同じレンズでも、カメラのセンサーサイズによって実際に写る画角(撮影範囲)は変わります。このツールはセンサーサイズ(クロップファクター)をもとに35mm(フルサイズ)換算焦点距離と画角を計算し、別のセンサーシステムに変更した場合に同じ画角になる焦点距離もあわせて表示します。詳細オプションでは、実際の被写界深度(過焦点距離、近点/遠点限界)に加えて、他のセンサーで同程度の深度に見える絞り値も参考として案内します。
計算の仕組み
クロップファクターは、フルサイズ(36×24mm)センサーの対角線(約 43.3mm)を、自分のセンサーの対角線で割った値です。換算焦点距離は実際の焦点距離にクロップファクターを掛けた値で、画角は 2 × atan(センサーの長さ ÷(2 × 焦点距離))で、横と縦を別々に計算します。
詳細オプションの比較センサーは、同じ画角になる焦点距離を示します。換算焦点距離を比較センサーのクロップファクターで割った値です。等価絞りは、F値に(自分のクロップファクター ÷ 比較センサーのクロップファクター)を掛け、同じ構図で近い被写界深度になる F値を示します。
数値で見る例
- センサープリセットごとのクロップファクターは、フルサイズ 1.00、キヤノン APS-C 約 1.61、ニコン・ソニー・富士 APS-C 約 1.53、マイクロフォーサーズ約 2.00、1 インチ約 2.73、中判約 0.79 です。メーカーがよく言う 1.5 倍・1.6 倍・2 倍とほぼ一致します。
- ニコンやソニーの APS-C カメラで 50mm レンズを使うと、換算焦点距離は約 77mm、画角は横約 26.4°、縦約 17.7° です。フルサイズでの同じ 50mm の横画角は約 39.6° です。
- マイクロフォーサーズの 25mm レンズは、換算すると約 50mm です。この画角を APS-C(ニコン・ソニー)で得るには約 33mm のレンズが必要です。
- マイクロフォーサーズの 25mm f/1.8 をフルサイズと比較すると、等価絞りは約 f/3.6 です。同じ構図でフルサイズの f/3.6 に近いボケ量という意味です。
使いどころ
異なるセンサーサイズのカメラに乗り換えるときやレンズを買うときに、今の画角を別のシステムで得るには何 mm が必要かを確認するのに役立ちます。作例の説明にある換算焦点距離を自分で確かめたいときにも便利です。
注意点とよくある失敗
- クロップファクターが関わるのは画角だけです。レンズの実際の焦点距離や露出(F値・シャッタースピード・ISO)は変わらないため、露出設定はそのままです。
- 等価絞りは被写界深度とボケを比べるための値で、露出の計算には使いません。同じ f/1.8 でも、センサーが小さいほど被写界深度は深くなります。
- レンズに書かれた焦点距離と換算焦点距離を混同しないでください。被写界深度や星の露出の計算機には、実際の焦点距離を入力します。
- キヤノンの APS-C と他社の APS-C はセンサーサイズが少し異なり、クロップファクターは 1.61 と 1.53 です。
- 結果は標準的な計算式による近似値のため、実際のレンズの歪みやメーカー公表の仕様とは多少異なることがあります。
あわせて読みたいガイド
計算結果は一般的な公式に基づく近似値であり、実際のレンズの歪みやメーカー公表スペックとは多少異なる場合があります。
よくある質問
クロップファクターはどのように計算されますか?+
センサーの対角線の長さを基準に、フルサイズ(36×24mm)センサーの対角線(約43.3mm)との比率で計算されます。メーカーが公式に発表するクロップファクター値(例:APS-C 1.5倍、マイクロフォーサーズ2.0倍)とほぼ一致します。
詳細オプションの「被写界深度の精密診断」は何を示しますか?+
入力したセンサー・焦点距離・絞り・撮影距離をもとに、過焦点距離、近点/遠点限界、総被写界深度を実際の値として計算します。使用する許容錯乱円(CoC)の値はセンサー対角線に基づく一般的な近似値のため、実際の見え方はプリントサイズや鑑賞距離によって変わる場合があります。
他のセンサーと比較したときの「換算絞り値」はなぜ異なりますか?+
被写界深度や背景ボケは、絞り数値(f値)そのものではなく、レンズの実際の口径(入射瞳径)によって決まります。画角を合わせた状態でセンサーサイズが異なる場合、同じ被写界深度に見えるためのf値も、両センサーのクロップファクターの比率に応じて変化します。

