ガイドナンバーについて
フラッシュのガイドナンバー(GN)は、メーカーがマニュアル発光時の出力を表す伝統的な方式で、公式は「ガイドナンバー = 絞り値 × 距離」であり、基準ISO(ほぼ常にISO 100)と、ズームヘッドのフラッシュの場合は基準となるズーム設定のもとで測定されます。この公式を並べ替えることで、必要な値 — 特定の絞り値で適正露出になる最大距離、または特定の距離で必要な絞り値 — を求められます。ガイドナンバーは感度に応じてISO比の平方根で変化するため、この計算機は実際の撮影ISOに合わせてフラッシュの定格ガイドナンバーをまず補正してから、距離・絞りの計算を行います。周囲光とフラッシュ露出がどう相互作用するかも計算したい場合は、当サイトの露出トライアングル計算機と併用してください。
計算の仕組み
ガイドナンバー(GN)は、絞り値 × 距離です。そのため GN が分かれば、距離 = GN ÷ 絞り値、絞り値 = GN ÷ 距離ですぐに求められます。メーカーが公表する GN は多くが ISO 100 基準なので、ISO を変えるときは GN × √(ISO ÷ 100) で補正した値を使います。
GN と距離は、選んだメートルまたはフィートの同じ単位で扱います。1m は約 3.28 フィートです。
数値で見る例
- GN 58(m、ISO 100)のフラッシュを f/8 で使うと、最大約 7.25m まで適正に照らせます。
- 同じフラッシュを ISO 400 に上げると、GN は約 116 と 2 倍になり、f/8 で約 14.5m まで届きます。ISO を 4 倍にしても GN は 2 倍になるのが、平方根の関係です。
- GN 60(m、ISO 100)のフラッシュで 5m 先の被写体を撮るなら、必要な絞りは f/12 です。ISO 400 なら f/24 が必要です。
- ISO を 100 から 200 に上げると、GN は約 1.41 倍になります。GN 58 は約 82 になります。
- フィート表記で GN 190(ISO 100)のフラッシュを f/5.6 で使うと、最大約 33.9ft まで届きます。
使いどころ
フラッシュをマニュアルで使うときやオフカメラのストロボを使うときに、どの絞りでどの距離まで十分な光量が得られるかの見当をつけるのに役立ちます。距離がよく変わるイベント撮影などで、あらかじめ早見表を作っておくのにも向いています。
注意点とよくある失敗
- ズームヘッド付きのフラッシュは、ズーム位置ごとに GN が異なります。実際に使うズーム位置の GN を入力してください。
- 公表されている GN は理想的な条件で測定した値です。部屋の反射率、被写体の大きさ、ディフューザーなどによって、実際とは大きく差が出ます。
- 天井や壁へのバウンスや、ディフューザー、ソフトボックスの使用では、被写体に届く光が減ります。計算結果より絞りを開けるか、近づく必要があるかもしれません。
- フラッシュの発光量を下げると GN も下がります。フルパワーの GN を入力した場合、分割発光(1/2、1/4 など)ではより短い距離を想定してください。
- シャッタースピードはこの計算に影響しませんが、フラッシュ同調速度を超えると、写真の一部が欠けることがあります。
あわせて読みたいガイド
ガイドナンバーはメーカーが管理された条件下で測定し公表した値です。実際の結果は室内の反射率、被写体の大きさ、フラッシュのズーム設定、ディフューザーやモディファイアの使用有無によって変わります。
よくある質問
自分のフラッシュのガイドナンバーはどこで確認できますか?+
フラッシュの取扱説明書やメーカーの仕様書で確認できます。通常はISO 100、特定のズームヘッド位置(多くは35mmまたは50mm相当)を基準に記載されています。ズームヘッド付きのフラッシュでは、ズーム設定ごとにガイドナンバーが変わるため、実際に撮影しているズーム位置に合った値を使用してください。
ガイドナンバーはなぜISOによって変わるのですか?+
ISOが高くなると、センサーが同じ光量により敏感に反応するようになり、フラッシュの実質的な到達距離が伸びるのと同じ効果が生まれます。ただしISO比そのままではなく、その平方根分だけ伸びるため、ISOを2倍にしても使用可能なガイドナンバー(および距離)は約41%増加するだけです(2倍にはなりません)。
バウンス発光やライトモディファイアも反映されますか?+
いいえ — ガイドナンバーは、拡散なしで開けた条件下での直接発光を前提としています。天井や壁にバウンスさせたり、ディフューザーやソフトボックスを追加したりすると、被写体に届く実質的な光量が減るため、この計算機が示す値よりも絞りを開けるか、距離を近づける必要があるのが一般的です。

