この計算機について
地球が自転しているため、露出時間が長すぎると星がシャープな点ではなく短い軌跡として写ってしまいます。伝統的な「500ルール」(500 ÷ フルサイズ換算焦点距離)は、素早く簡単な目安を与えてくれます。「NPFルール」は絞り値とカメラの実際のピクセルピッチも考慮するためより正確で、特に最近の高画素センサーではピクセルが小さいため、500ルールが示すよりも早く星の軌跡が現れることが多いためです。
計算の仕組み
500 ルールは 500 ÷(焦点距離 × クロップファクター)で露出時間(秒)を求めます。NPF ルールは(35 × F値 + 30 × ピクセルピッチ(μm))÷ 焦点距離で計算し、絞りとセンサーの実際の画素サイズまで考慮します。
ピクセルピッチは、センサーの幅を水平方向の画素数で割った値です。水平画素数は画素数と画面比から求めるため、センサーサイズと画素数のプリセットを実機に近く選ぶほど、結果は現実に近づきます。
数値で見る例
- フルサイズ 24mm f/2.8、約 4,500 万画素(ピクセルピッチ約 4.4μm)では、500 ルールは約 21 秒、NPF ルールは約 9.6 秒です。画素数が多いほど差は大きくなります。
- 同じレンズを約 2,420 万画素のフルサイズ(約 6.0μm)で使うと、NPF は約 12 秒に伸びます。画素数が少ないと画素が大きいため、やや長く露出しても安全です。
- フルサイズ 14mm f/2.8、約 6,100 万画素(約 3.8μm)では、500 ルール約 36 秒、NPF ルール約 15 秒です。
- APS-C(クロップ 1.5)16mm f/2.8、約 3,300 万画素(約 3.3μm)では、500 ルール約 21 秒、NPF ルール約 12 秒です。
使いどころ
天の川や星の撮影に出かける前に、レンズとカメラの組み合わせごとに最長露出時間を決めておけば、暗い現場で計算する手間が省けます。2 つのルールを並べて見ると、どちらがより保守的かもひと目で分かります。
注意点とよくある失敗
- どちらのルールも、通常の鑑賞サイズで星が点に見えるかどうかの目安です。大きくプリントしたり 100% 表示で見たりするなら、より短く撮ってください。
- この見積もりは天の赤道付近の空を想定しています。北極星付近のように天の極に近い空は星の動きが遅く、より長く露出でき、天の赤道付近は星が速く流れます。
- クロップ機では実際の焦点距離を入力してください。クロップファクターは選んだセンサーサイズで反映されます。換算焦点距離を入れると二重に反映されてしまいます。
- 露出を短くすると取り込む光が減ります。絞りを開ける、ISO を上げるなどのバランスは別に考える必要があります。
- 正確な画素数が分からない場合は、最も近いプリセットを選んでください。多少の違いは結果にほとんど影響しません。
あわせて読みたいガイド
どちらのルールも「通常の鑑賞サイズで軌跡が目立たない」という基準での目安です。大きく拡大して見る場合や、非常に大きなサイズでプリントする場合、特殊な超望遠レンズを使う場合は、どちらのルールが示すよりも短い露出が必要になることがあります。
よくある質問
500ルールとNPFルールで結果が違うのはなぜですか?+
500ルールは焦点距離とクロップファクターのみを考慮します。NPFルールは絞り値とカメラのピクセルピッチも反映するため、焦点距離が同じでも画素数が異なる2台のカメラでは異なるNPFの結果になります。
どちらのルールを信頼すればいいですか?+
一般的にNPFルールの方がより正確とされており、特に最近の高画素カメラではピクセルが小さいため、500ルールが想定するよりも短い露出時間で星の軌跡が見え始めます。
自分のカメラの正確な画素数がわかりません。どうすればいいですか?+
カメラの実際の画素数に最も近い画素数プリセットを選んでください。併記されている代表モデル名を参考にすると分かりやすいです。

